賞品をより魅力的にし、交換する行為を楽しく。

賞品コーナーに力を入れたいと思ったのは、遊技していて感じたことがきっかけ。出た玉やメダルが中途半端だったため「こんなに少ないと交換するのも恥ずかしい」と思い、使い切るまで仕方なく遊んでいるという経験がヒントになりました。会員カードを作れば、玉やメダルを記録させて好きなときに交換できるのですが「カードを増やすのも面倒だし、次にいつ遊技するかも分からない」と考えて手を出さずにいたんです。このことについて周囲に聞いてみると、特に若年層で同じように考えている方が多いことに気付きました。ちょうどそのころ、同じく気になっていたのが賞品コーナーのこと。「どのパチンコホールの賞品コーナーも一緒でつまらない」と感じ、少ない玉やメダルの交換とともに何とかできないかと考えることになったのです。

賞品コーナーについてお客様の意見を聞いてみると、一部の方はパチンコついでに歯ブラシや洗剤などを交換されていましたが、大半は「賞品をちゃんと見たことがない」「こんなもんなんじゃないの?」という反応でした。パチンコホールに賞品を置くことは法律で義務付けられているのですが、多くの店舗では売れ残りのリスクを抱えないよう業者様に売場を貸すという形式をとっています。賞品コーナーが似てしまうのは、こういった理由によるものだったのです。そんな状況の中、私の頭では「賞品が魅力的なら堂々と好きな物に交換し、お客様にもご満足いただけるはず」という思いが強まってきました。この思いが原動力となって、パチンコにショッピングの楽しみをプラスし、ホールをもっと楽しい空間にするという挑戦が始まったのです。

その実現にあたっては、社内外のさまざまな方と意見交換を重ねました。中には、一般賞品への交換率が低いことから「そもそもお客様は賞品の充実を求めていないのでは」という意見も出ていたのです。そんな中で行われたのが、泉中央店での試験的なコーナー設置。不安もありましたが、実際には驚くほどの好感触が得られました!結果的に「ホールじゃないみたい」「賞品を選ぶのが楽しみ」など、うれしいお声もいただくことに。この経験から、新しい遊び方を提案することは当たり前を疑うことから始まるということを学びました。まず必要なのは、店舗やお客様の先入観に対して「こうしたら楽しいんじゃないか」ということをゼロベースで考えること。そこからアイデアや工夫が生まれ、いい空間やサービスへとつながるのだと思います。